詩人アルト・メッレリについて

2018/08/23

カッレの2011年発表のソロ5作目、Pääkallolipun Alla(海賊旗の元で)の歌詞の翻訳がすべて完了したのでここにご報告します(笑)

 

せっかくの機会なので、このアルバムの詩を書いた詩人について少しご紹介をしたいと思います。

 

その詩人とはアルト・メッレリ(Arto Melleri: 1956-2005)。Pääkallolipun Allaは、全11曲の原詩がすべてメッレリによるもので、それら全てにカッレが曲をつけた「詩人とミュージシャンのコラボ作品」です。先日ブログで取り上げたPuukkobulevardiという曲はこのアルバムの1曲めでした。

 

 

 

 

 

メッレリ自身も、自分で舞台に立って音楽に合わせて詩を発表するスタイルを好むボヘミアンスタイルの詩人です。

Arto Melleri - Varjon Suura 

本人による詩の朗読。ギター担当はWigwamなどで活躍のギタリストPekka Rechardt。

 

彼の詩の魅力はただ言葉の美しさだけにあるのではなく、スウィングが効いていてリズミカルなところにもあると言えるでしょう。多くのフィンランド人ミュージシャンがメッレリの詩に傾倒し、自分でメロディーをつけて発表してきたことにも頷けるし、今後もそういう作品がリリースされるのではないでしょうか。

 

一例:

Sakari Kuosmanen - Pariisi (1985)

彼は動画中では20代と思われますが現在は61歳。長いキャリアを持つ俳優兼ミュージシャンで、例えばアキ・カウリスマキ作品によく出演しています。最近では『希望のかなた』(2017)で、主人公をかくまうボス、ヴィクストロム役を演じています。

 

Jukka Orma - Pääkallolipun Alla

イスモ・アランコのバンドSielun Veljetのギタリストとして有名。現在もソロを始め様々なプロジェクトで活動しています。

 

 

(以上の3つの動画は全てPääkallolipun Allaにも収録されているので、ぜひ聴き比べてみてください。)

 

また昨日入った情報によると(笑)来たる10月にリリースされるギタリストMarzi Nymanのソロアルバム"Kelluva katedraali"にメッレリの"Hui-hai hullu akka"が収録されるそう。これも楽しみです。

 

カッレは、このソロアルバムで初めてメッレリの作品に向き合ったわけではありません。メッレリ存命中であった1994年に既に、 "Elävien Kirjoissa"という詩に曲をつけた作品をDon Huonotで発表しています。(この曲は1999年にシングルB面としてリリースされましたがスタジオアルバムに入ることはありませんでした。)

 

その時、メッレリに「Elävien Kirjoissaのようなコラボをもっとやる」と約束したそう。Pääkallolipun Allaが出たのはメッレリ死後なので、メッレリへのトリビュート的な意味もあると思います。詩とメロディーが一つに融合した素晴らしい名盤です。2018年8月現在、日本のストリーミングサービスには入っていませんが、フィンランドのレコード店などからぜひ入手して聴いてみてください。

 

参考記事:

City.fi - Arto Melleri - Runoratsun paluu : https://www.city.fi/ilmiot/arto+melleri/282

Kaleva.fi - Myyttisellä Puukkobulevardilla : https://www.kaleva.fi/uutiset/kotimaa/myyttisella-puukkobulevardilla/417681/

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