通用門にて

2018/07/13

[Tiivistelmä] Tämä postaus kertoo porttikäytävästä ja siitä, miten porttikonkiin liittyy helsinkiläisyys. Kallen lyriikoissa porttikonkeja joskus havaitaan ja sieltä tulee helposti Helsingin kadut mieleen - vain silloin, kun tiedät mikä porttikonki oikein on. Japanin suurkaupungeissa vastaavaa ei muuten ole, siksi tässä esitetään vähän esimerkkejä. -yp

カッレの作った曲を理解しようとするとき外せない要素として「ヘルシンキ愛」があり、そしてヘルシンキを理解しようとするとき外せないものに「通用門」がある、と思っています。今回はヘルシンキによくあるタイプの通用門に関する話をしようと思います。-web係

皆さんは、ヘルシンキの街並みを散策されたことがありますか?

 

例えば東京とヘルシンキでは、街並みがずいぶん違いますよね。このふたつの街の違いというより、欧州と日本の街づくりの根本的な違いなのかもしれませんが…。

 

次の2枚の写真は、東京駅とヘルシンキ駅の周辺を空から見た図です。 

(Googleマップの東京駅付近とヘルシンキ駅付近Töölö地区の航空写真。縮尺はほぼ同じ。)

 

 

東京(写真左)では、道路で区切られた一つ一つのブロックの中に多くのビルがひしめき合っています。建物と建物の間には隙間がありますが、その多くは、人が通れる幅がなかったり、窓を開けたら隣のビルに手が届きそうだったりします。

 

一方、ヘルシンキ(写真右)では、同じブロックの隣り合う建物同士は隙間なくピッタリとくっ付いている代わりに、建物を貫通するトンネルのような通用門(porttikäytävä)を通り抜けて広い内庭にアクセスできるように作られています。そして、その内庭は住民たち専用の憩いの場・ゴミ出し場・駐車場などとして利用されています。

 

 

(通用門Porttikäytäväの例。右の写真は赤丸で囲んだ部分が通用門。ヘルシンキにて撮影 by web係)

 

 

このような通用門つきの建物に囲まれたブロックはフィンランドの他の大きな都市にももちろんありますが、先ほどの航空写真のように、それを数多く確認できる都市といえばヘルシンキだけでしょう。つまり、ヘルシンキでは誰も気に留めないようなありふれた通用門こそが、他の都市とは違う、ヘルシンキらしさを象徴していると言えないでしょうか。

 

そしてヘルシンキ出身のカッレには、まさにこの通用門(口語でporttikonkiやporttari)が歌詞に登場する曲もいくつかあります。例えば:

 

 

 

“Askelten kaikuu tyhjissä porttikongeissa

足音がこだまする 空っぽの通用門

- Leijailtiin (1994)

 

 

 

"Linna, temppelit, torit, basaarit, vesiposti, porttikongit (vielä kerran tahdomme nähdä)"

城、寺、市場、バザール、給水栓、通用門(もう一度見ようではないか)

- Kunhan kuluu viisi vuotta (1995)

 

 

 

“Ohi porttikongeissa suutelevien...”

通用門でキスするふたりを横切って…

- Aavetanssijat (2005)

 

 

 

Porttarissa lorisee, ja puolikuu hukuttautuu lätäkköön”

通用門の雨樋が轟音を立てている そして半月が 水溜まりに溺れてゆく

- Puukkobulevardi (2011) 詩: Arto Melleri

 

 

 

 

(通用門Porttikäytäväの例。タンペレにて撮影 by web係)

 

 

…と、ざっと思いついただけでも4曲もありました(笑)

 

訳詞を読んだだけでは、日本語の「裏口」のような印象を与えてしまったかもしれませんが、カッレの曲でいう「通用門」はそうではなく、上の写真のように、建物を貫通していて、車も通過できるような堂々とした門です。そしてこの単語があるだけで、その一節はおそらくヘルシンキの路上が舞台だろうとイメージすることができる…porttikäytäväとはそういうところなのです。

 

と、「通用門」という訳語だけでは伝わらない言葉の定義を、写真を取り混ぜてブログに書き留めてみました。これらの曲のヘルシンキらしさや、カッレのヘルシンキを思う気持ちが少しでも伝わりますよう…。

 

Kalle Ahola - Puukkobulevardi

("Porttarissa lorisee..."の一節は4'00"少し手前からです)

 

また次回は、この動画の曲"Puukkobulevardi"についての話をしようと思います。

どうぞお楽しみに。

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background photo © Kalle Ahola

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