ピンクのシトロエン2CV

2018/06/30

[Tiivistelmä] Rättisitikasta, valkolakista, ym. eli taustatietoa biisistä "Vaaleanpunainen Rättisitikka" :)

 

カッレ本人の曲紹介が6月中に終わってしまったので、今月からはぼちぼちとweb係が古い曲の紹介をしようと思います。

 

フランス大衆車、シトロエン2CVという車をご存知ですか?車に詳しくなくても、有名なアニメ『ルパン三世 カリオストロの城』で、クラリス姫がウェディングドレス姿で逃走するために乗っていた車といえば、もしかしたらピンとくる方もいらっしゃるかもしれませんね。宮崎駿監督自身の愛車も2CVだそう。個性的で絵になるフォルムの車です。

 

photo by Kimmo Räisänen - purple / CC-BY 2.0

 

 

キャンバストップが大きな特徴である2CVは、フィンランドではRättisitikka(ラッティシティッカ)という愛称で呼ばれています。Rättiは、車の屋根全体を覆う厚手のキャンバス地(帆布)のことで、sitikkaは口語でシトロエンです。

 

この車は、1948年の発売当初から安さと丈夫さがウリでしたが、60年代のフィンランドでもヒッピーの若者がヨーロッパ本土へ見聞旅行に出るときに使うにはもってこいの車だったのだろうと推測できます。また現在でも、手入れの行き届いた旧モデルをその世代の方が現役で乗っているのを路上で見かけ、車とオーナー両者の格好良さに思わず振り向いてしまう - そんな車が"Rättisitikka"です。

 

と、前置きが長くなりましたが、カッレのソロ1作目”I”に入っているVaaleanpunainen Rättisitikka(ピンク色の2CV)という曲は、まさにこの車にまつわるストーリーです。

 

60年代後半。高校を卒業し大学入学資格を得た女の子が、そのお祝い金で中古の2CVを買い、ピンクにペイントする話から始まります。歌詞の1行め、「白い学生帽を手に入れた」というのは、フィンランドの大学入学資格試験アビトゥーアをパスした人のみがかぶることができる白い帽子を手に入れたという意味です。フィンランドのメーデーのお祭りヴァップ(Vappu)で人々が被っている帽子でもあります。

photo by MPorciusCato - ylioppilaslakki.jpg / CC BY-SA 3.0

 

 

そして彼女はその車でヨーロッパ旅行へ出て、旅先で将来の夫に出会い、後に子供にも恵まれます。しかし、2CVは次第に出番がなくなり、色褪せ、ガレージ奥に押しやられてしまいます。

 

そして2000年。娘のボーイフレンドがお願いをしに来ます。「お母さん、そのピンクの2CVを僕らに貸してください。(お母さんの若い頃のように)2人でヨーロッパ旅行へ行くんです」と。それを聞いた瞬間の彼女の表情といったら!という内容の曲です。

 

カリオストロの城とは全然違うけれど、これもいいお話ですよね。もしかしてほぼフィクション?と思わずにはいられないような、微笑ましさも含めて。

 

歌詞の日本語訳はこちらです:Vaaleanpunainen Rättisitikka 

Share on Facebook
Share on Twitter
Please reload

Categories
Please reload

Archives
Please reload

Tags

background photo © Kalle Ahola

copyright © 2018 by Kalle Ahola来日公演実行委員会. All rights reserved.