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Punahilkka // 赤ずきん

作詞:カッレ・アホラ、ミカエル・タナー

作曲:カッレ・アホラ、ヤンネ・ヨウツェンニエミ、ヤルモ・サーリ

 

奴は 君を誘惑する甘い言葉を知っている

奴は 君を夢中にさせる術を心得ている

「彼は愛の家にやって来るただの安っぽい泥棒よ」と言うけれど

また来てと願わずにはいられない

瞳に映ってる 顔に書いてある

君は自分のことを嫌がり 憎みすぎていると

だから屈してしまう 日が暮れると再び

泥棒に扉を開けてしまう

唇の味で分かる 声色で分かる

邪悪な狼がまた君のベッドで寝たんだと

奴はまた 君を首ったけにする

空っぽの約束という賄賂で yeah yeah

 

奴は 君の咲かせ方を知っている

奴は 君のバラ園の扱いを心得ている

君はいつも 誰もいないと言うけれど

小指の周りに君を絡めとれる男など 

瞳に映ってる 顔に書いてある

じきに君の手には負えなくなる

奴といると背中に羽を得て

踊りだしたくなる

リードに繋がれたまま

唇の味で分かる 声色で分かる

邪悪な狼がまた君のベッドで寝たんだと

奴は君を首ったけにする

君をまた裏切るのにもかかわらず

空っぽの約束で yeah yeah

Hey 赤ずきんよ

奴に血を吸われるぞ

背後で笑っているぞ

でも君は弱すぎて とても言えないんだ もっと欲しいとは

瞳に映ってる 顔に書いてある

逆らうことのできない誘惑が

君は揺さぶられ 我を忘れ

泥棒に扉を開けてしまう

 

唇の味で分かる 声色で分かる

邪悪な狼がまた君のベッドで寝たんだと

君は自分の価値を分かっていない

奴がリードを引っ張っているから

空っぽの約束で yeah yeah

赤ずきんよ

君を落とせる奴など誰もいないと いつも言っていたね

言ってごらん いま君を手に入れた奴の名を 赤ずきんよ

言ってごらん いま君を踊らせているのは どいつかを

Klo 7 // 午前7時

作詞・作曲:カッレ・アホラ

 

朝早く 7時前に

日の出の少し前に

港のクレーンに影が生まれ

風の息遣いを感じるとき

バルコニーでひとり 自分相手にチェスをするのさ

どこにも旅に出ていないことを忘れるために

いや 俺だけじゃない 太陽を直接見ているのは

目をこすっているのは 自分の名前を覚えていないのは

いや 俺だけじゃない 太陽を直接見ているのは

暗闇にいるように 目が眩んでいるのは

朝早く 7時前に

街が眠りから覚める少し前に

リュックに荷物を詰めて出発する者がいる

朝刊を握りしめて仕事から帰る者がいる

風はグレーのチェスの駒を倒す

次のゲーム開始まで いくらか時間がある

いや 俺だけじゃない 太陽を直接見ているのは

どこかでは 全てがここよりマシだと信じているのは

いや 俺だけじゃない 太陽を直接見ているのは

すぐ横に もっと大切なものがあるのが見えていないのは

難民申請者が妻殺害

新聞に文字が踊る

ヘルシンキ株式相場は史上最安値

そして太陽は東から昇る

人生など サッカーの一部にすぎない

そのルールは左サイドバックのオツムにも明白だ

食うか食われるか 売るか売られるか

チェックメイトか 形勢はまたもイーブンだ

いや 俺だけじゃない 太陽を直接見ているのは

目をこすってるのは 自分の名前を覚えていないのは

いや 俺だけじゃない 太陽を直接見ているのは

どこかでは 全てがここよりマシだと信じているのは

いや 俺だけじゃない 太陽を直接見ているのは

朝早く 7時前に

いや 俺だけじゃない 太陽を直接見ているのは

すぐ横に もっと大切なものがあるのが見えていないのは

いや 俺だけじゃない 太陽を直接見ているのは (x2)

 
Tulennielijä // 火食い術師

作詞・作曲:カッレ・アホラ

 

コップの縁までなみなみと注いではならない

1滴でもこぼすことが許されないなら

罪人を復活させてはならない

堅信が済んでいないなら 檻に残して後悔させろ

君は俺を断崖絶壁から突き落としたりはしない

ただ 飛びおりて欲しいと頼むだけ

入って来ないで 入って来ないでと

* 身体中に電撃が走り 頭の中で火花が散る

それは飢え乾いた肉体に火をつける 火をつける

君は眺める すぐ横で俺が炎に巻かれ焼け焦げていくさまを

俺の中の炎を消せるのは

自分だけと知っているのに - 火食い術師

君は舐めるだけで 飲み込まない

濠を掘り 跳ね橋を上げ 不思議そうに見つめる

私に関わらないでと 白旗をあげてるのになぜ気づいてくれないのと

君は俺を断崖絶壁から突き落としたりはしない

ただ 飛びおりて欲しいと頼むだけ

でも俺の翼で飛ぶのは無理なんだ

* 繰り返し

 
Leijat Helsingin Yllä // ヘルシンキの空の凧

作詞:シェル・ヴェストー、カッレ・アホラ

作曲:カッレ・アホラ

 

道ゆく人々が増える頃

僕は立ち止まり 眺める

何年も昔の 過去のイマージュを

心の目で

 

通りに足音が増えてくるころ

僕は心の中で 出掛ける

皆が一緒に過ごした 全ての場所へと

* ヘルシンキの暗いビロードの空を 凧が飛び交うのが見えるか

そして どれもが美しく燐光を放っているのが

お前には見えるか ヘルシンキの空を飛び交う色とりどりの凧が

まだ信じるか それらが闇を打ち破ると

道ゆく人々が減る頃

僕は君を想う

そして お互いを信頼していたあの3人組のことを

その夜に

ヘルシンキの暗いビロードの空を 凧が飛び交っていたのを

そして どれもが美しく燐光を放っていたのを 彼らが見たとき

ヘルシンキの空を 色とりどりの凧が飛び交うのを見て

彼らはそれらが闇を打ち破ると信じたんだ

* 繰り返し

 
Mätä Omena // 腐った林檎

作詞:カッレ・アホラ

作曲:カッレ・アホラ、ヤルモ・サーリ

 

さあ遊ぼう

猫とネズミごっこ アダムとイブごっこ

弓矢の雨の中でダンスしよう

さあ接吻しよう

傷口に塩を 髪に灰を 振りまきながら

俺の靴の中に尖った石を詰めてくれ

悪い噂を広めて

有無を言わず みんな禁じてくれ

見てくれ 哀れな奴が晒し台に連れていかれるサマを

腐った頭には受け皿がいる

見てくれ 哀れな奴が晒し台に連れていかれるサマを

さあご覧あれ そして笑い者にするがいい

さあ まねごとをしよう

針のむしろに寝そべって できる限り反省しているふりを

膝まづいて許しを乞おう

そして 同時に次の戦争の準備にとりかかるのさ

見てくれ 哀れな奴が晒し台に連れていかれるサマを

俺はこのゲームの振り出しから 負けの目を出してしまったのさ

見てくれ 哀れな奴が晒し台に連れていかれるサマを

そしてドアの隙間から見える 次にこうなる一人一人が

さあご覧あれ 笑い者にするがいい

悪魔が舞台に引きずり出されるのを

中傷を手加減してくれないか

悪魔を悪から救い出してくれないか

頭の中はウジまみれ

畜生 なんて不運なんだ

俺は誰もがかじりたいと思わない 腐った林檎じゃないか

見てくれ 哀れな奴が晒し台に連れていかれるサマを

位置について用意ドンで 背中を斬りつけられるのを

見てくれ 哀れな奴が晒し台に連れていかれるサマを

そしてドアの隙間から見える 次にこうなる連中全員が

見てくれ 哀れな奴が連れていかれるサマを

笑い者にしてくれ 哀れな奴が連れていかれるサマを

嘲笑ってくれ 哀れな奴が連れていかれるサマを

噂をしてくれ 哀れな奴が連れていかれるサマを

見てくれ 哀れな奴がまた 晒し台に連れていかれるサマを (x2)

 
Hedelmäpuiden Varjossa // 果樹の木陰で

作詞・作曲:カッレ・アホラ、ミカエル・タナー

このうだるような暑さの街の外れで

雑草がアスファルトを突き抜けて生えるこの地で

朽ち果てた城壁に守られたこの地で

鳩たちが砲撃痕で水浴びをするこの地で

果樹の木陰で

貴方の歌の中 それが僕の家

時間が止まったきりのこの地で

この空っぽの公園で 果樹の木陰で

貴方が歌を作り 僕らに捧げたこの地で

僕は幸せを感じる 見知らぬ街の自分の居場所で

ここでもう一度 久々に見ることができる

もう長らく放置されていた全てのものを

夏の終わりの日 赤らむ陽射しの中

未亡人たちがその長い髪を切るこの地で

果樹の木陰で

貴方の歌の中 僕は守られている

時間が止まったきりのこの地で

この空っぽの公園で 見知らぬ街の自分の居場所で

僕が歌を作り 貴方に捧げるこの地で

果樹の木陰で 貴方が幸せでありますように

時間が止まったきりのこの地で

久々に見ることができるこの地で

もう一度

もう長らく放置されていた全てのものを

夏の終わり 最後の暑い日に

どこかに忘れ去られた瞬間に

僕らが歌を作った この空っぽの公園で

果樹の木陰に 守られながら

 
Merilaulu // 海の歌

作詞:カッレ・アホラ、ミカエル・タナー

作曲:カッレ・アホラ、ヤルモ・サーリ

 

船にはラム酒の樽が積み込まれ

食堂では阿呆どもがそれで一杯やっている oh yeah

「総員甲板に集合 マストを切り倒さねば」と

キャプテンは絶叫し 舵輪にしがみつく

視界は既に霧濃く

皆 ただ覚悟を決めるのみなのさ

* 嵐が迫ってもへこたれるな

赤銅色の海を航海するときは

もし溺れ死ぬなら そのときは積み荷とともに逝くのだ

最初に逃げ出すのはいつでもネズミ達さ

盃を交わそう ゆりかごにゆられよう

我々から奪われるものは すべて捧げようではないか

水よ かかって来い

船よ 波を飲みこめ

4メートルの大波よ 舳先をぶん殴れ

** 母港に着くまでくじけるな

塩水は余計に渇きを増すのさ

もし溺れ死ぬなら そのときは積み荷とともに逝くのだ

最初に逃げ出すのはいつもネズミ達さ

盃を交わそう 合唱しよう

我々から奪われるものは すべて捧げようではないか

口に運べるものが残っている限り

一番の阿呆を英雄扱いする余裕のある限り

第1ラウンドからKOを食らう俺たちじゃない

霧の中から もうぼんやり浮かんでいる

母港だ だが急ぐこともない

明日もそれはそこにあるじゃないか

* 繰り返し

** 繰り返し

 
Ruosteiset Jumalan Koneet // 錆びついた神の機械

作詞:カッレ・アホラ

作曲:カッレ・アホラ、ミカエル・タナー

 

俺たちは 焼きついたエンジンの中の歪んだ歯車さ

俺たちは 生きた機械 鋼鉄の翼を折りたたんだ英雄さ

俺たちの身体は オイルから蒸留した血 金属から削られた肉で 骨で 皮なのさ

俺たちは釣り上げる 掘り出す ガラクタの中から幸福を

この美しい最終処分場で

俺たちは 堕落した 空っぽのキャンバスの絵描きなのさ

みな同じで みな違う 錆びついた神の機械さ

俺たちは ベルトコンベアから落ちた彷徨う天使

俺たちは ガラス玉の中に吹き込まれた機械仕掛けの異常 生きた機械さ

俺たちは道を探し 見つけたとたんに行き迷う

この美しい最終処分場で

俺たちは 煙でくすぶる ツノつきの悪魔や あれや これさ

みな同じで みな違う 錆びついた神の機械さ

俺たちは釣り上げる 掘り出す ガラクタの中から幸福を

この美しい最終処分場で

俺たちは 鋼鉄の翼を折りたたんだ英雄さ

錆びついた神の機械さ

俺たちは 焼きついたエンジンの中の歪んだ歯車さ

俺たちの身体は オイルから蒸留した血 金属から削られた肉で 骨で 皮なのさ

 
Vaaleanpunainen Rättisitikka // ピンクのシトロエン2CV

作詞・作曲:カッレ・アホラ

 

それは‘67年春 あなたは白い学生帽を手に入れたが 進学はしなかった

地方のにんじん掘り夏バイトにも もう行くことはなかった

あなたは集まった祝儀金で 中古の2CVを買い それをペイントし

サイケデリックなヨーロッパ見聞に出かけようと決意した

かすれたピンクのシトロエン2CVで

世界を巡り 自分の道の模範探しに出た

ピンクの2CVで

少なくとも半分は自分にふさわしい景色を探しに

あなたは2年間各地を巡り 自由に人を愛し 見聞を広め

とあるデモ集会で お似合いの男性に出会った

今は子供達もいて ガレージには紫のフォルクスワーゲン

その隣に あなたのかつての2年間のことを物語る1台が

かすれたピンクのシトロエン2CVで

世界を巡り 自分の道の模範探しに出た

ピンクの2CVで

少なくとも半分は自分にふさわしい景色を探し当てた

 

そして2000年夏 僕はあなたのお嬢さんマリタを迎えにきました

今からふたりでルイスロックフェスへ あなたも若い頃好きだったWigwamを見に

あなたはご自分の表情を見るべきでした

僕らが夏フェスのあと ヨーロッパ見聞をすると聞いたときの表情を

それで あなたの古い2CVを借りると聞いたときの表情を

かすれたピンクのシトロエン2CVで

僕らは巡る 2人の道の模範を見つけに

ピンクの2CVで

少なくとも半分は自分にふさわしい景色を見つけに (x2)

かすれたピンクのシトロエン2CVで (x2)

 
Ruskeaa // 褐色

作詞:カッレ・アホラ

作曲:カッレ・アホラ、ミカエル・タナー

 

今日こちらでは どなた様も存分にお楽しみいただけます

生中継なら 快楽も最大限というもの

あなた様の目の敵をノックダウンすることも可能です 200ほどで

どうぞドリンクやシガレットも

褐色の

今日こちらでは どなた様も存分にお楽しみいただけます

最高級シャンパン風呂や ありったけのご馳走をどうぞ

メニューの合間にはお忘れなく 嘔吐することを

気力を失わないために ゴールラインの手前で

褐色の

* 今日こちらでは お金などどうでもいいのです ご馳走いたしましょう

美しく塗られた唇や 黄金のトレイに乗った豚の頭部を

褐色のソース添えの メロドラマを

笑い続けましょう 整形の顔が破れるほど

今日こちらでは どなた様も存分にお楽しみいただけます

低脂肪の整った肉体 露出した肌

順番に自らを差し出すのは

この官能的なプリンスとプリンセスたち

褐色の

今日こちらでは お金などどうでもいいのです ご馳走いたしましょう

ポンプから出た合成樹脂の涙を 黄金のトレイに乗せて

口の中でとろけるような 感動的な褐色のドラマを

誰が誰のものに そして明朝あなたはどこで目を覚ますのでしょう 二日酔いで

褐色の

今日こちらでは どなた様も存分にお楽しみいただけます

誰が誰のものに どこで

誰が誰のものに そして明朝あなたはどこで目を覚ますのでしょう 二日酔いで

褐色の

* 繰り返し

そして漏れ始める 褐色が

整形が崩れだす

濡れ始める 褐色が

 
Hiljainen Metsä // 静けさの森

作詞・作曲:カッレ・アホラ、ミカエル・タナー

 

今日 僕のメッセージを受け取ったかい

風が畑から涙を拭うとき

凍りついたアザミをバラバラに吹き飛ばすとき

昨日 僕のメッセージを受け取ったかい

蒼の夜 嵐が眠っていたとき

さわさわと揺れる葉音の合間に また

久しぶりに そのかすかな吐息が聞こえるとき

* 静けさの森 遥かなる地の

ここでお休みなさいと 訴えている

この静けさの森が 平和を祈るとき

その腕に抱かれ 閉じ込められる

静寂へ

明日 僕のメッセージを受け取るかい

あの時一緒にいた場所に 僕がいるとき

一緒に愛を作ったとき

水滴自らが落ちたとき

再び地面へと 足の根元へと

* 繰り返し

この森には根がある

壊れた絆をからみ合わせる根が

この森には耳がある

声に出さないものも聞こえる耳が

この森には目がある

心の中の奥深くまで見抜ける目が

この森には根がある

壊れた絆をからみ合わせる根が

 

* 繰り返し

 

静寂へ

 
Epilogi

作曲:ヤルモ・サーリ

 

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